高解像、波長拡大、IoT、リモート化など、
さらに高度化する産業レンズに新たな価値を届ける
マシンビジョン業界では今、イメージセンサーの進化に伴う高解像度化、波長領域の拡大と高機能化ニーズが急速に進んでいます。 さらに、AI判定が主流となりつつある今、波長領域の拡大という観点で可視光だけでなく赤外線や紫外線、それらを応用した検査専用レンズの開発、 また工場の無人化、IoTといった社会的ニーズの高まり、リモート制御レンズ、デジタル制御レンズなどの高性能化など、Computarはつねに新しい価値を備えた製品づくりで応えていきます。
Computarのマシンビジョンレンズは、プリント回路基板検査、パッケージ封入検査、加工機器の自動操作、品質管理、材料の分類など、 製造ラインの各部にまで及んでおり、高解像度化、電動化などさまざまな機能を備えた製品がラインアップされています。
Computarでは、独自に培ってきたマシンビジョンとセキュリティの2つのレンズ開発技術により、これからの産業ロボットやモビリティシステムなど新たな技術進化が期待される分野で、 双方の実践知と多面的な発想をもとに先端技術の融合を果たしながら新たなニーズ開拓をしています。
Computarでは、可視光から近赤外光(NIR)までピントズレのないレンズの開発、また業界を席巻した超大口径レンズなど、 監視やマシンビジョンの市場の枠を越えて、医療や特殊用途向けにも展開しています。こうした特殊な光学系の設計、製造ノウハウを駆使し、新たなニーズを開拓し価値のある製品を提供します。
私たちはマシンビジョンレンズを単に高性能という尺度だけではなく、より機械認識目線で検査に適した「機械の眼」を提供することが何よりも重要だと考えています。 社会と産業のさまざまな分野で、今後さらに広がる光学系レンズのニーズに、マシンビジョンやセキュリティといった領域の枠を越え、Computarにしか実現できない製品づくりを目指していきます。
電子部品の検査対象は、半導体から微細なチップ、電子パーツ、コネクター、ハーネスなど広域にわたります。 また工程検査においても対象物の外観検査、汚れ検査、寸法検査、アライメント、OCRから装置の工程監視まで幅広い検査が必要となっています。 特にスマホ、パソコン等の電気製品は半導体やパーツの小型化が進んでいるため、レンズのコンパクト設計や接写機能、高精細、高画素、高感度、低ディストーション性能が求められます。 こうしたニーズのなか、Computarでは微小なスマホパーツの外観検査で20メガピクセルレンズ、自動車のコネクターの外観検査ではテレセントリックレンズがそれぞれ採用され、 さらにはダイボンディングの工程監視ではロボットアームカメラにマクロズームレンズを装着するなど、確かな実績を積み重ねてきました。今後も大口径・コンパクト設計レンズシリーズや、 可視光~短波長赤外光までの広い波長に対応するViSWIRレンズシリーズなど、Computarならではの商品で多様化する市場に対応していきます。
コネクティングロッド、トランスミッションなど、今さまざまな自動車部品では外観検査装置の設備採用が進んでいます。 特にマシンビジョン分野においては、新たなニーズ開拓に伴い競合企業が増加し、自動車メーカーやTier1部品メーカーへの参入が活発化するとともに、 検査員の高齢化や労働力不足などによる目視検査から自動検査への移行、検査可能な部品の範囲拡大、装置の低コスト化など、今後も高精度な検査装置のニーズは大きく広がっています。 また自動化設備の増加に伴いロボットアームなどが採用されることから、レンズの耐振動性も求められています。Computarでは、これまで単焦点レンズの採用が主流でしたが、 さまざまな検査対象部品に対応していくために幅広いレンズシリーズを用意。つねに新たなニーズを掘り起こしながら用途に合わせたレンズ開発を行い、 今後は3Dスキャニングや自動運転用途など、幅広い自動車業界への提案・参入も目指していきます。
「医薬品」「食品」「化粧品」の分野においては、包装やボトリングの外観検査、これに印字される文字や数字の読取検査(OCR)、 バーコードの読取など、多様な検査が行われています。これらは高い精度での画像認識が必要で、3D検査や特殊な画像認識を使うケースもあります。これに伴いレンズに求められる性能要求も高く、 高解像度、低ディストーション、色収差の低減、小型化、ショートワーキングディスタンスと多岐にわたっています。 Computarの20メガピクセルレンズシリーズや1.4インチ対応シリーズは、こうした要求の多くを満たしソリューションを提供しています。 また、今後普及が進むAIベースでの画像処理では、従来難しかった物も検査対象に含まれる可能性があり、画像認識の裾野が広まることが期待されています。 これらの画像処理に使用されるハイパースペクトルカメラやマルチスペクトルカメラなどをターゲットに、ViSWIRレンズシリーズを開発。Computarは、 将来的なお客様のニーズを見据えたユニークなラインアップを揃えていきます。